aoi3blogの日記

アラサーの資格取得までの道のり

第2章 人体構造・機能論 1/4

【細胞】
●ヒトの細胞数は約60兆個
●核>核膜>細胞質>細胞膜(脂質二重膜)

●核:核小体と染色体
・常染色体22対と性染色体1対の46本
・遺伝子はDNAという核酸。4種の(デオキシ)ヌクレオチド(五単糖に塩基が結合したヌクレオシドにリン酸基AアデニンTチミンGグアニンCシトシン)(塩基配列が遺伝情報)の組み合わせによる二重らせん構造をとり、ヒストン(蛋白質)と結合して染色体を形成する。
・遺伝情報はRNAに写し取られ、蛋白質合成の指導書→DNAをコピーしてm(メッセンジャー)RNAを作り出すことを転写という。
●細胞質
ミトコンドリア:脂質二重膜で囲まれた2〜3μm、ATP(adenosine triphosphateアデノシン三リン酸塩)を産生する細胞のエネルギー工場。核とは別に独自の環状二重螺旋構造のDNAを持っており、卵子(母親)由来である。
・小胞体:脂質二重膜で囲まれた小腔。Ca蓄え。
(・粗面小胞体:小胞体上にリボソームが付いているもの。付着したリボソーム蛋白質が合成され、ゴルジ体へ輸送。
滑面小胞体リボソームなし。ホルモン等の脂質構造の合成やCa^2+の貯蔵。)
リボソーム:mRNA上の3つの塩基配列が1つのアミノ酸を表し、組み合わせで蛋白質が合成。

・ゴルジ体:出来上がった蛋白質に糖鎖を付加。層状に重なった構造。(人名)(糖鎖付加し親水性を高め排出)

【神経組織】
神経細胞シナプスを経て他の神経細胞から情報を受け取り、他の神経細胞に伝える。脳を中心に全身にくまなく巡っていて、脳からの情報を全身に伝え、また逆に全身の情報を脳に送っている。
グリア細胞神経細胞の指示と栄養。
・中枢:オリゴデンドロサイトやアストロサイト
・抹消:シュワン細胞
・有髄神経:神経細胞の軸索を取り巻き活動電位の伝道が速い。
無髄神経神経細胞の軸索を取り巻かない
【筋組織】
●平滑筋:
・内臓筋(不随意):自律神経:膀胱,子宮,消化管:意識無
●横紋筋
・骨格筋(随意):腱がある運動に関わる筋肉:意識
・心筋(不随意);平滑筋と横紋(骨格)筋の中間
  随意支配を受けず横紋を持っており全体が素早く収縮し、疲労しにくい。心筋同士はギャップジャンクションという構造で繋がっており、いくつもの細胞で1つの合胞体(シンシチウム)を作り、同期して 収縮と弛緩を繰り返す。

・筋肉:多数の筋繊維を結合組織で包む郡が多数あり、全体は筋膜で包まれている。
・筋線維郡:血管で栄養を受け、細胞外基質で包まれる。細胞外基質の下に衛生細胞がある。
・筋線維:筋原線維を筋鞘で包む。
・筋鞘:興奮性(活動電位差がある状態)がある。
・筋原線維:筋原線維の周囲には筋小胞体が発達しミトコンドリアもある。

【上皮組織】
外界と内部の境界部を形成する組織。
●管腔組織:分泌、吸収、感覚、輸送、保護等の機能。
・扁平上皮:血管など。腎臓,血管,尿細管
・円柱上皮:線毛など。消化管粘膜,気管,卵巣
・移行上皮:伸び縮みする。膀胱、尿管


【膜組織】
●漿膜サラ:体腔の内面。胸膜、心膜、腹膜
●粘膜ベト:上皮細胞で構成。管腔は外界に通じ粘膜は外敵からの防御の役割も果たす。粘膜から粘液や物質が分泌され、腸管粘膜では必要な栄養や水分が吸収される。
●滑膜ツル:関節腔を覆う組織。

【線組織】
分泌物を産生する上皮組織(線上皮)からなる
●外分泌腺:導管を介し、皮膚や管腔臓器の内腔に分泌物を出す。消化酵素、乳腺など
●内分泌腺:組織から血液中に分泌されることを内分泌といい、分泌される物質をホルモンという。
下垂体前葉『プロに成長、幸福な卵黄』
・プロラクチンPRL:乳汁分泌
・成長ホルモンGH:骨の成長、軟部組織の増殖
甲状腺刺激ホルモンTSH:TSH分泌
・副腎皮質刺激ホルモンACTH:ACTH分泌
・卵胞刺激ホルモンFSH:卵胞の発育
・黄体形成ホルモンLH:黄体形成→排卵

・ホルモンには必ず、標的臓器や標的細胞がある。
●ホルモンの構造
1)ペプチドホルモン:下垂体ホルモン、インスルイン視床下部ホルモン副甲状腺ホルモン
2)ステロイドホルモン:副腎皮質ホルモン、性ホルモン
3)アミノ酸orアミン:甲状腺ホルモン、カテコールアミン

●作用機構
・レセプター:特定のホルモンのみ受け付ける。膜または細胞質(核内)にある。
●分泌調整
・ストレス→①視床下部(CRH)→②下垂体前葉(ACTH)→③副腎皮質(コルチゾール)→標的細胞
・ネガティブフィードバック機能:血中のコルチゾール濃度が高くなりすぎる→①と②から分泌を抑制→副腎皮質ホルモンの血中濃度が一定に保たれる。
1)視床下部ー下垂体ー副腎皮質系
2)視床下部ー下垂体ー甲状腺 系
3)視床下部ー下垂体ー性線  系
・内分泌腺から自律神経のよっても分泌 ちょうせいされる。

【副腎皮質】
『高級豚足モダン焼き
ステロイドホルモンが分泌。
・球状層:アルドステロン(電解質コルチコイド)腎臓でNaの再吸収促進
・束状層:コルチゾール(糖質コルチコイド)炎症を抑え、血糖値を上げる
・網状層:副腎性性ステロイド(副腎性男性ホルモンアンドロゲン)の合成と分泌

膵臓
膵液を外分泌すると同時に、ランゲルハンス島という組織に3種類のホルモン分泌細胞が存在。血液中に分泌。
・α細胞:グルカゴン(血糖上昇)
・β細胞:インスリン(血糖下降)
・δ細胞:ソマトスタチン(グルカゴン、インスリンの分泌を抑制する)

【支持組織】
●骨:レントゲン写る。身体の支持と運動のための組織、Caイオンの貯蔵場所。
・長管骨:四肢
 骨端:海綿骨が中心
 骨幹:緻密骨が厚い
・短骨:胸椎、腰椎
・扁平骨:胸骨、肩甲骨、骨盤
●軟骨:レントゲン映らない。肋骨は軟骨。大部分が硝子軟骨(膠原線維(コラーゲン)と弾性線維(エラスチン))、ヒトの発生段階で、骨の形成の母体となる。

【主な内分泌腺検査】

●下垂体前葉

・ホルモン濃度を測定
(1)基礎値高値の場合は抑制試験が行われる。
(2)基礎値低値

被検ホルモン 分泌刺激物質 分泌抑制物質
GH GRH、アルギニン、L-ドーパ、TRH ブドウ糖
PRL TRH L-ドーパ、ブロモクリプチン
TSH TRH T_3
ACTH CRH、インスリン、メトピロン、LH-RH デキサメサゾン
LH,FSH クロミフェン デキサメサゾン

※GH;成長ホルモン
※GRH;成長ホルモン(GH)放出ホルモン
※TRH;甲状腺刺激ホルモン(TSH)放出ホルモン
※PRL;プロラクチン
※TSH;甲状腺刺激ホルモン
T_3:トリヨウ素サイロニン
※ACTH:副腎皮質刺激ホルモン
※CRH;副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)放出ホルモン
LH-RH;性腺刺激ホルモン放出ホルモン
LH;黄体形成ホルモン
※FSH;卵胞刺激ホルモン

●下垂体

・ピトレッシンテスト:ADH製剤のピトレッシンを注射し、尿崩症・心因性多尿と腎性尿崩症との識別
オキシトシン基礎値測定:妊娠後期に増加

甲状腺

・抗マイクロゾーム抗体・抗サイログロブリン抗体:バセドウ病慢性甲状腺炎で陽性。甲状腺のマイクロゾーム、サイログロブリン自己抗体。
・抗TSHレセプター抗体:未治療バセドウ病の90%以上で陽性。TSHレセプターに対する自己抗体。

副甲状腺

・エルスワース・ハワード試験:副甲状腺機能低下症と偽性副 甲状腺機能低下症と識別

* ●副腎皮質
・レニン誘発試験:血漿レニン(PRA)を測定、原発性アルドステロン症では増加がみられない。
・クッシング症候群
1)血清コルチゾール:グッシング症候群で増加
2)デキサメサゾン抑制試験:クッシング症候群の原疾患の識別に重要
3)メトロピン試験;下垂体-副腎系が正常に作動しているかどうかを調べる。
・血清アルドステロン:原発性・続発性アルドステロン症で増加
・ACTH試験:アジソン病で低下

【血液】
体重の約1/13を占める。
●血球成分:45%:有形成分(個体)
・赤血球:平たい円盤状。抹消血液で脱核。鉄を含むヘモグロビン(血色素)によって酸素を輸送し、抹消組織からCO_2を肺組織まで輸送する。
・白血球:感染防御。好中球、単球、好酸球、好塩基球、リンパ球。
・血小板:止血作用。一番小さく核はない。血小板数が減少すると出血傾向。
血漿成分:55%:液性成分
(内90%が水、10%蛋白質、糖質、脂質、無機塩類、老廃物)
蛋白質アルブミングロブリン(風邪を倒す)、フィブリノーゲン(トロンビンによりフィブリンに変化し、血液凝固に関与)



血清:血漿からフェブリノーゲンを除いたもの。
血液を試験管内に放置すると凝固する。
放置しておくと凝固血液は収縮して血餅(けっぺい)(フィブリン(フィブリノーゲンが固まったもの)と血球成分が含まれる)を形成し液体成分(血清)と分離する。

【体液】
⦅体液とその分布⦆
全体重の60%を占める。
・細胞内液:細胞の中にある(細胞内液が上がると浮腫)Kと蛋白質が多い。
・細胞外液:血漿:細胞外を浸している(血管)Naが多い。3/4は細胞間隙にあり、残りは血管の中に存在
●浮腫:体液の分布が変わり、組織液や細胞内液が増加した状態
・心臓性浮腫:心機能が低下したことによる
・肝性浮腫・腎性浮腫:アルブミン濃度の低下による血漿の膠質浸透圧の低下が原因でおきる
●脱水

⦅体液の酸塩基平衡⦆
・体液の酸塩基平衡:血液の炭酸-重炭酸系による緩衝作用により保たれている。
●アシドーシス:pHが酸性(7.35以下)に傾く病態。アシデミア。
代謝性アシドーシス:ケトン体や乳酸の蓄積
・呼吸性アシドーシス:呼吸機能低下によるCO_2の蓄積
●アルカローシス:pHがアルカリ性(7.45以上)に傾く病態。アルカレミア。
代謝性アルカローシス:嘔吐や胃酸の吐出
・呼吸性アルカローシス:過呼吸によるCO_2の低下